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大人のための「星の王子さま」  

2012年 05月 23日
奥付を見ると、1992年7月10日 第54刷 発行とある。
岩波書店 「星の王子さま」
サン=デグジュペリ作 内藤濯 訳

この本を、今を遡ること、19年前!の1993年の自分の誕生日に、ある男友達からプレゼントされた。
もしかして、気があるぅ?なんて、勘違いしたのであったが。
(思い起こせば、私の場合、すべての恋愛は、カンチガイであったような・・・)

あの時は、複数の友人たちとエスニック料理屋にこぞって行って、大いに盛り上がり、
彼からもらった「星の王子さま」をちゃんと読んだのかどうか・・・
定かでない証拠に、図書館で、つい最近「大人のための星の王子さま」北杜夫監修、鳥取絹子著を手に取って、これを機会に読み直そうと思ったのだ。

へー、こんなおはなしだったのね~と思ったってことは、あの時はロクに読んでいなかったってことだ。

こどものための童話とされているが、感受性の強い子供時代を経て、飛行士になったサン=デグジュペリ、砂漠での不時着体験や、さみしがりやの性格 この本の出版1943年と同時に飛行機事故で行方不明になったことを知ると、サン=デグジュペリの自伝といっていいかもしれない。

この本にこめられたメッセージは、哲学的ですべてが謎めいている。

ああ、あの時19年前の私は、もうすっかり大人だったのにもかかわらず、
有益で目に見えることだけを追い求めていて、「星の王子さま」のメッセージを受け取れる準備ができてなかったってことだ。

北杜夫も「この本は四十歳近くになってはじめて理解できるようになると思います」と書いている。

すべてのメッセージを自分なりに咀嚼して、理解するには一生涯かかるかもしれないな。

「人間たち、どこにいるの?」
「風に運ばれてあちこちへ行くのです。根がないから、たいへん困っているのです。」


# by comaiscoming | 2012-05-23 22:46 | 悟り | Trackback | Comments(0)

ああ、ロミオ、どうしてあなたはロミオなの?  

2012年 05月 15日
なにをいきなり素っ頓狂なことを・・・とお思いでしょうが。

掲題は、ご存知、永遠の古典恋愛劇、ロミオとジュリエットの有名な台詞です。
ロミジュリといえば、オリビア・ハッセーとレナード・ホワイティングですよね。
ですよね~って、古いか?

1968年の映画、わたしはまだほんの子供でしたが、4つ年上の思春期の姉が、夢中になって、ロードショウの記事を集めたり、映画サントラLPを買っては毎日聞いていたので、
ニーノ・ロータのあのメロディは、もう身体に染みついています。

(ふと思い出したもうひとつの禁断の恋の映画・・・1970年「フレンズ」フランスのアルルを舞台にしたアニセー・アルヴィナとジョーン・バリー主演ってのもあった。アニセー・アルヴィナの妊婦姿がなんとも禁断であった。エルトン・ジョンの♪Making friends~って、主題歌も思い出したよ)

その後、高校生になって、英語劇でジュリエット役!をやったこともある。

最近では、といっても15年前だけど、シェイクスピア劇、蜷川幸雄演出の第一弾としてのロミジュリ、大沢たかお X 佐藤藍子もよかった。
何の装飾もなく、鉄塔が立っているだけの前衛的な装置、大沢たかおは黒の革ジャン、佐藤藍子は、白い木綿のワンピースで、すべてをそぎおとした演出、かっこよかったな。

ディカプリオ版とか、藤原竜也版もあるらしいが、そのあたり、ぜんぜん、知らない。。

と、時が経ち、つい昨日、あらたなロミジュリ体験をすることになった。

久々の朗読レッスンで、先生から「ちょっと気分転換にジュリエットになってもらいましょうか~」と、かの有名なジュリエットの台詞を渡された。

「ジュリエットはご存知のように、14,5歳の生娘ですからね、なりきれます?」と先生にやり。

「わ、わたしがキムスメですか・・・はぁ」

「そうです、コマさん、あなたの場合・・・今までの人生のすべてを忘れて(やけに強調)・・・純粋一途に誰かのことを思う気持ちを思い出して・・・その中で、喜怒哀楽をつけてみてください」

「純粋一途ですかぁ・・・」

「思春期の頃、好きな男の子とのことを思って、おまじないとかしたりしなかった?」

「おまじないって、こっくりさん?」と反応して、失笑を買う。

しかーし、ハードルを高くされるとかえって燃える。
障害がある方が燃えることをロミオ&ジュリエット効果というそうだ。

これがね、自分で言うのもなんですが、意外なことにキムスメになりきれたのさ!?

先生からも「うん。いいわ、可愛くできましたよ~」とお墨付きをもらえた。

そうして、なぜか、ジュリエットになった後、気分すっきり。

先生が言ったように「今までの人生のすべてを忘れる」おまじない?が効いたのか。
たとえ虚構な世界でも、純粋一途な気持ちを想像してみるだけで、ストレス解消になったのか。

ストレスが溜まったら、海に向かって、バカヤロウ~と叫ぶのもいいが、海は遠い。

どんな家でも、ベランダ、バルコニーはあるでしょ?

バルコニーに出て、ジュリエットの台詞をつぶやいてみるのはいかがでしょう。

今でいうところの女子力アップになると思います。

近所の人にどう思われるかはさておいて。

ああ、ロミオ、ロミオ!どうしてあなたはロミオなの?
お父様と縁を切り、ロミオと言う名を捨てて。
それがだめなら、私を愛すると誓って。

そうすれば私もキャピュレットの名をすてるわ。
私の敵、それはあなたの名前だけ、
モンタギューの名をすてても、あなたはあなた。

モンタギューってなに?手でもない足でもない、
顔でもない、人間のからだのなかの
どの部分でもない、だから別の名前にして。
名前ってなに?バラと呼んでいる花を
別の名前にしてみても美しい香りはそのまま。
ロミオだってそう。
ロミオでなくても、あなたの尊さに変わりはない。
名前のせいではないわ。
ああ、ロミオ、あなたの名前など捨てて、
わたしのすべてを受け取って。

↓ このサントラ版、なつかしい~

# by comaiscoming | 2012-05-15 20:40 | 叫び | Trackback | Comments(0)

白銀準備週間  

2012年 05月 09日
既に終わってしまったゴールデンウィーク。
ゴールデンって、なんだかすごく古い響きがない?
ゴールデン街を思い起こさせるような?
ゴールディ・ホールって女優もいたけど、あの人も相当古い。

そんなわけで(どんなわけだ?)ゴールデンとは関係なく、地道に過ごさせていただいた。
シルバーな響きをもって。
なんだかね、知り合いの3割が、定年したり、定年までカウントダウンだったりして、
シルバーな光りが気になっちゃう。

シルバーになったら、毎日ゴールデンウィークでしょ、どう過ごすんだろ。
定年シュミレーションってかんじで、今回は特別に計画を立てずに、気の向くまま、風の向きにによって行動してみた。

風といえば、この間の竜巻。
田舎の家にいて、わたしは黒い雲がやってくるのをこの目で確認して、窓を慌てて閉めた。その1時間後に、我が町を通り過ぎて、近県ではすごいことになっていたわけだけど。

読書では、もっぱら俳句本に専念した。
なんだかもう17音以上の文章を読む気力が湧かないみたいだ。

金子兜太VS池田澄子 百句他解シリーズ 金子兜太の句を池田澄子セレクトで本人を前に解説する対談。

俳句界の日野原重明VS瀬戸内寂聴みたいな(いい意味で)方々なので、ほんとうにおもしろい。

新撰21 U40(アンダー40歳)世代の21人の百句シリーズもすごい。
各人のエッジの効いた感覚が我が脳味噌の角っこを刺激して、イタ気持ちいい。

書を捨てて、野山にも行った。

フィールドアーチェリー初体験。
弓矢を持つなんて、遊牧の民になったようで、わくわく。
ハリボテで作られた野生動物を的にする。
意外なことに、近くの獲物より、遠くの獲物の命中率高し。何事もか?
自分らしいような気もするな。

今年は前半と後半で休みが分かれていたので、中日の2日間は仕事。
まぁ、2日間くらい働くのが、メリハリがついていいわね。

と、休み明け、いきなり3日間働いて、もううんざりです。


# by comaiscoming | 2012-05-09 22:43 | 悟り | Trackback | Comments(0)

乳房は遠景か近景かそれが課題だ。  

2012年 04月 25日
はぁ。桜が散り切った。ほっ。

とーぜんながら、俳句の世界でも「桜」を詠まなきゃはじまんない。
逃げても逃げても追ってくる桜。

三角関係の拙句で逃げ切ったかと思いきや、定例句会でも「桜」が季題。
一発ヒットを放っても、それで安心できると思うなよ。
逃げても逃げても追ってくる作句。

で、撃沈。。

桜咲く献血たりぬ町に住む 独楽

花散るやますます消えぬあをき痣 独楽

一点も入らず。辛口過ぎましたかねぇ。
みな、よよとした優雅な句をお作りになって、そういう方が評価されるのね。
やっぱり嫌いだ、桜。

撃沈ついでに、「風光る」の季題で、詠んだのに、

風光る老女かかえし膝小僧 独楽

があったが、二次会のぶっちゃけトークの席で、年上のマダムから、「老いた女なんて登場させないでっ」と一喝。「ついでに言えば、子どもが登場するのもいやなの」と。
みんなモチーフの好き嫌いってあるんですね。

今回の句会で、わたしがひっかかったモチーフに「乳房」があった。

ひとさまの句なので、そのまま発表できませんが、船の帆が「乳房のごとく」風を孕んでいるって内容だった。

酔ったついでに「そういうのって、男の視線、遠景よね。かるがるしくも、乳房なんて
比喩を使ってほしくないわねぇ」とわたしもご本人の前で言っちゃった。

うぶな男性がいて、「乳房って例えだから、女性の句かと思いました」って、そんなわけなーい、女にとって、乳房は近景ですからね。

乳房も俳人にとっては、永遠のテーマらしい。

西東三鬼に「おそるべき君等の乳房夏来る」っていうのがあって、これは遠景としての
素直な衝撃を表している。

前衛的かつキュートな句をお作りになる池田澄子は「人類の旬の土偶のおっぱいよ」と
乳房賛歌を詠んでいる。

わたしの乳房句はどうなるかな。
まだ機が熟していないので、ゆっくり近景を眺めよう。

ほら、ハナミズキも咲きはじめた。

# by comaiscoming | 2012-04-25 22:43 | 叫び | Trackback | Comments(0)